| 『白き預言の標本』 |
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| またアロード。また。 今回は箱庭をテーマにしました。不思議な力を持つアロードはいつも何かにとらわれています。 瓶に入れ、逃げないように。 子供のころのアロードです。森でリリラに会う少し前、天界の飾り物だったころの無力な少年を描きました。
●神の庭には大きな水槽がある。 今は誰も座すことができなくなった白の玉座は空白のまま、偽物の神はその帰りを待ちわびる。 濁った視線の先には、真の神々が落として行った美しい標本。 かつては“白き世界”として、あの“太陽”や“闇”と共に世界を見守った存在。 彼女の、大切な宝物。 バラバラになった四肢をつなぎ合わせて黄金の瞳をはめ込んだ。どんな人形よりも美しい彼女の宝物。 硝子の瓶に閉じ込めた。水を満たして、彼が息を吹き返さないようにふたを閉める。 これで、これで私のものだ、と心が笑う。 壊れて行く。 壊れて行く。 真っ白だった少女の心。真の神さえ認めた穢れ無き無垢。 「これで貴方も、私の物よ。」 絶対神テラはいびつに笑う。 瓶の中の青年、悪意の微笑をその身に灯した。
●DATE・・・2011・3・30 TITLE・・・『白き預言の標本』
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Friday, 08, Apr 10:38 | トラックバック(0) | コメント(0) | アロード関係 | 管理
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| 『宵闇の物語』 |
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| 今回は久しぶりのリリラさんです。 彼女はいつも闇の中にいるのに輝いているようなイメージがあります。 珍しく読書をしながら眠ってしまった宵闇の女王のイラスト。
●ひどく疲れていた。 たどる歴史は、真実なのか、改竄されたものなのか。 “今”と結び付けることはできない。 その書物にはこの世界の終焉が描かれる。そして、創世が。 創世へ至る終焉が記された書物。 吐き気のするようなそれに絶望したのだろうか、少女は少し苦しげな吐息を立てて眠っていた。 天使のような黄金の青年は彼女のもとへ行くとそっとその髪に触れてつぶやいた。 「ごめんね。でも、その終焉は、君が作ったもの。世界を作ったときに、再びこの世界がまっさらに生まれ変わる時を願って、君が決めた未来。」 彼女は知らない。 かつて彼女が“光の神”と呼ばれていたことを。 この世界を作り、人を愛したことを。 彼女は知らない。何も、何も知らないまま眠り続ける。 今までも、そしてこれからも。
●DATE・・・2011・2・13 TITLE・・・『宵闇の物語』
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Friday, 08, Apr 10:27 | トラックバック(0) | コメント(0) | リリラ関係 | 管理
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