『神々の祝詞』(イラスト)
 
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『闇夜に散る恋慕』

●最近はちょこちょこ絵を描くことができます。
精神的にも落ち着いたからでしょう。
今回は失草花を初カラーです。
失草花は私の好きなキャラの5本指に入るのですが、和服が嫌いなため、カラーを描いたことがありませんでした。
失草花とリリラの出会いは、ほんの偶然です。
ある日、リリラのお気に入りの彼女の城の中には、そこに先客がいた。
それが失草花なわけです。
失草花は今はもう隠居した伝説のヤトバの政務のプロ集団(?)『玉12仙人』の一人なのです。
名を持たない彼に、前世のリリラは名を与えます。
『お前の名は、失草花、だ。失われた、名もなき花。失われてもなお、そこにあり続ける。それほど強い花だ』
彼は心を持たないうつろな瞳をもった青年ですが、その心に、まっかに激しく燃え上がるリリラへの恋慕を抱き続けています。
二人を強く結びつける桜を大きく取り入れました。リリラと失草花の出会いは桜の咲き乱れ、闇夜に散る漆黒の夜だったから。
同時に唯一の王の隠密諜報員でもあります。闇にまぎれて敵を暗殺する腕は天下一品なのですが、失草花はそれを、やましく恥ずかしいと思い、リリラに秘密にしています。
しかし彼はいつも、愛する女王リリラを守るために人知れず暗躍します。

●わかっていた。自分の思いが、リリラに受け入れてもらえることなどないのだと。
どんなに自分がリリラを愛して、そばにいたいと願っても、この思いがリリラに届くことなどないことくらい、わかっていた。
黄金の天使を思う。まるで太陽を形にしたかのようなあの天使こそが、リリラの選んだ人なのだから。
血が体内を駆け巡り、視界が大きくぶれるが、流せない涙をこらえ、大きく息を吸う。
しかし悲しかった。いつも自分は、待つことしかできない。この腕では、彼女を守ることもままならない。できることは、人知れず闇を暗躍すること。
でも、思う。ふたつの月を見上げ、思う。自分はいつでもリリラを愛している。
誰よりも強く、誰よりも狂おしく。
苦しかった。
リリラに会いたい。たとえ愛されなくとも。それは望んではいけないことだとわかっていたから。
ふと失草花は顔をあげた。
その瞬間だ。一瞬にして桜が一斉に闇夜に散る。
闇夜に舞う花びらはささやくように、慰めるように、そっと失草花を包み込んだ。
『リリラ・・・』
失草花の消えそうな声は、文字通り空に消えていく。その言の葉は一枚の花弁にのってやがて漆黒の乙女に届くだろう。
過去の異世界にたった一人落とされた、あの、彼の愛した漆黒のシュバリエの元に。

●TITLE・・・『闇夜に散る恋慕』

 DATE・・・2009・3・22~29

 BGM・・・『春咲センチメンタル』



Thursday, 11, Feb 22:06 | トラックバック(0) | コメント(0) | 玉十二仙人関係 | 管理

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