| 『雪櫻の幻影』 |
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| ●今回は珍しく教育係のイラストです。この場面は、小説では何度も回想シーンとして出てくるリリラの思い出を基軸にしたものです。 リリラを置いていなくなった長兄のシルヴァ。降り出した雨に、傘も持たずに兄の帰りを待ちつづける幼いリリラに、美しい教育係はそっと傘をさしかけ、真実を口にします。 今回は、時がたち、ヴァンたちのいる過去にリリラが落とされた後、その帰りを待ちわびる教育係が、桜吹雪の中に彼女を見るという幻影を描きました。
●「あの方は、もう帰っては来ませんよ。」 あの日、まだ幼かった彼女に告げた言葉は真実だ。真実だが、それがどんなにあの漆黒の少女にとって絶望的な事実だったのか、彼はやっと知った。この世には優しい嘘もある。 そんなものは嘘だ。 そう思っていたのに。突然消えた彼の最愛の少女。どこにいるのかも、生きているのかも、いつか帰ってくるのかもわからない。 そんな絶望の中、誰かに自分はこう言ってほしいのだ。 「絶対に彼女は帰ってくる。ここに。」と。 しかし、ここにはそんな優しい嘘は存在しなかった。その時だ。 不意に桜が散った。冷たい粉雪が桜に交じり、舞い上がる。幻想的な景色の中、彼は確かに見たのだ。 桜吹雪の中、こちらを見つめる二対の黒曜石の瞳。その瞳は、“心配するな、必ず帰るから”というかのように揺らめいた。 わずかな時を得て、幻想は消え、彼はただ、雪原に立ち尽くす。
●DATE・・・2011・4・11 TITLE・・・『雪櫻の幻影』 BGM・・・『傘月』/ドレミ團
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Monday, 18, Apr 09:21 | トラックバック(0) | コメント(0) | リリラ関係 | 管理
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