『神々の祝詞』(イラスト)
 
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『白き預言の標本』

またアロード。また。
今回は箱庭をテーマにしました。不思議な力を持つアロードはいつも何かにとらわれています。
瓶に入れ、逃げないように。
子供のころのアロードです。森でリリラに会う少し前、天界の飾り物だったころの無力な少年を描きました。

●神の庭には大きな水槽がある。
今は誰も座すことができなくなった白の玉座は空白のまま、偽物の神はその帰りを待ちわびる。
濁った視線の先には、真の神々が落として行った美しい標本。
かつては“白き世界”として、あの“太陽”や“闇”と共に世界を見守った存在。
彼女の、大切な宝物。
バラバラになった四肢をつなぎ合わせて黄金の瞳をはめ込んだ。どんな人形よりも美しい彼女の宝物。
硝子の瓶に閉じ込めた。水を満たして、彼が息を吹き返さないようにふたを閉める。
これで、これで私のものだ、と心が笑う。
壊れて行く。
壊れて行く。
真っ白だった少女の心。真の神さえ認めた穢れ無き無垢。
「これで貴方も、私の物よ。」
絶対神テラはいびつに笑う。
瓶の中の青年、悪意の微笑をその身に灯した。

●DATE・・・2011・3・30
 TITLE・・・『白き預言の標本』



Friday, 08, Apr 10:38 | トラックバック(0) | コメント(0) | アロード関係 | 管理

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